当初は何かしながら観る、そこまで集中せずに音だけ聞いて楽しむ3度目の視聴だった。
それが後半になるに連れ、映画館で観たときの感情が一挙に溢れてきて、最後は手を止めて(結果的に作業が終わってたからというのもあるが)随分と見入ってしまった。
かなりの良作、いや、過去一番よくできている映画のひとつだと思うので是非見て欲しい。
Amazon Videoにあるので、プライム会員は無料でこんなにいい作品が観れる。

視聴後もその熱は冷めず、ひたすら解釈文を読んで今やっと終えた。
以下のサイトが、かなり詳しい。
(ネタバレ注意)
http://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/research/TTSS_description/TTSS_description.htm

ストーリーを理解するに十分な説明がなされていることは勿論、ところどころにある筆者の思想に、深く共感できて、本当に良い。
特筆すべきは、詩の全文などを引用していること。リンクが切れたり、リンク先がなくなっていても、ここに立ち戻ればいいだけの話。ありがたい。


特に気に入った部分。

人にはしばしば、自分の心の怒りに負けて、自分にたいして心を寄せてくる者に対して、嵩に懸かったように怒鳴りつけるという態度に出てしまうことがある。
相手が心寄せてくるほどに、それに甘える弱い心の叫び。これもよくわかる。
ジム・プリドーもそうした普通の、あるいは普通よりもっと純粋で無垢なところの大きい人間であることもわかる。

これを読んでから調べたくなったこと、自分の中で敷衍させるべきことがたくさん。

あと、ラストのLa Merは何度聞いてもいい。すごくマッチしている。